Q.消費期限はどのくらいであるのか、また自然な状態のままで保存や輸出をする際どのような工夫をしているか。 A. 消費期限は二年間〜三年間です。保存する際の工夫として、アメリカの大学でビジネスアドミニストレーションを学んだ経歴がある程度は活きています。しかし、それら全てをガーナでのビジネスにそのまま適応できたわけではありませんでした。そのため、各地から集めてきた数々の原材料が今までのどのようなプロセスを経て、生産され保存されてきたのかという部分から学び始めました。例えばスキングルメでも原材料としてよく使用されているシアバターは、ガーナ北部で生産されています。生産されている地域には冷蔵庫がなく、冷蔵なしの状態で商品をどのようにプロセスし、保存し、生活の中に活かしてきたのかを常に学ばせてもらったことが商品開発に活きました。また、パッケージングにプラスチックではなくガラスを使用することで、使用期限を伸ばすことができ、香りも損なわれにくくなっています。 輸出する際に工夫した点としては、失敗から学び改善するということでしょうか。これまで様々な国に商品を輸出してくる中で、国ごとに規制やシステムなどが異なることをその都度学んできました。初めから完全にミスなしで対応できたわけではありませんでした。ミスが起きた際に、輸入元からフィードバックをもらい一緒に解決してきました。人と人とのコミュニケーションの中で、良い解決策を探していき失敗を繰り返すことでたくさんのことに気がつき、学びながら発展していっています。
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アフリカ協会主催 オンライン対談シリーズ Proudly from Africa〜アフリカのロールモデルの話を聞く〜第1回
2021年5月6日(木)20:00~21:00 、アフリカ協会Facebook公式アカウント(https://www.facebook.com/africasociety.or.jp)にて、ガーナ発スキンケアブランド SKIN GOURMET(スキングルメ)のオンラインイベントを開催しました。
ガーナと日本を繋ぎ、スキングルメの工房紹介、商品への想い、質疑応答を通じ、スキングルメの素晴らしさをお伝えすることができる素敵なイベントとなりました。
登壇者
【スキングルメ】創業者兼代表 Violet Awo Amoabeng(バイオレット)
【ナビゲーター兼通訳】株式会社SKYAH/ Proudly from Africa代表 原ゆかり
【テクニカルサポート】志賀真希
スキングルメの工房を紹介
はじめに、スキングルメ代表バイオレットより、ガーナの首都アクラのスキングルメ工房内を紹介していただきました。
「玄関」
・スキングルメ工房外壁には、商品製作過程で出てしまったミスプリントのラベルを壁紙として再利用。
・玄関付近の植物の植木鉢も元々は油の容器だったものを再利用している。
・敷地内には再利用できそうな段ボールや資材を集めておくスペースも設置。
▶︎スキングルメの哲学『使えるものはなるべくリサイクルする』ということを大切にしている。
「工房の中」
・工房内の壁紙も玄関と同じくミスプリントされたラベルを再利用している。
・本店に加え、首都アクラ市内カンダの拠点も本格稼働し始めたところ。両拠点には全ての在庫を取り揃えている(※その他、スキングルメの商品はガーナ国内のスーパーや雑貨店などで購入可能)。
・棚や収納ボックスなども新しいものを買い取り付けたのではなく、ワイン箱など廃棄される予定だった木材を再利用している。
工房内の壁に描かれている言葉「RAW PURE WILD」はスキングルメのバリュー
↓
商品に使われている全ての原材料は、ガーナ国内から新鮮なものを調達している。
手作りにこだわり、ガーナ国内で生産・加工・最終商品化を行っている。
↓
調達してくる原材料の新鮮さだけにこだわりを持つのではなく、大規模農場などからは仕入れず、ガーナ全土に点在する村やコミュニティから直接調達している。
小規模農家の方々が育てた物もあれば、自生している植物からも原材料を集めている。
最終仕上げされる化粧品は“食べても大丈夫なくらいピュア”であることにこだわった商品。
↓
現在の生産規模はまだ小さいが、事業を成長させて規模が大きくなったとしても、化学品不使用、食べられるくらいピュアなハンドメイドの物作りにこだわっていきたい。との想いが込められた言葉が壁紙に記されている。
脱プラスチック
HEMP OILやCASTER OIL(※日本未輸入)等、液体オイル商品に使用していた容器は少し前までプラスチックであった。現在は、可能な限り全ての商品をガラス容器に切り替えるようとしている。理由として、プラスチックに比べてガラス容器に保存することで、保存期間を伸ばすことができ、商品の質を高いまま長期時間維持することができるため。また、見た目もお洒落であるため商品使用後も捨てることなく、再利用できるように、との想いが込められている。スキングルメは「脱プラスチック」の理念も掲げて活動している。
工房内には、お客様が来店した際に商品をお試しいただけるようにたくさんの商品テスターを用意している。
『COCOA & SEA SALT SCRUB』(※日本未輸入)
化学品を加えていないため実際に食べても美味しく、カカオの香りもとてもおすすめ。また抗酸化作用がとても高い。オンラインイベントで香りを届けられないのが残念。
SKIN GORMETのミッションとビジョン
「MISSION. DEVELOPING PEOPLE 1 JAR AT A TIME」
・商品を一つ作るたびに人々の成長を促すような会社でありたい。
・商品作りだけに徹する会社や、商品作りをするためだけに資本を投資する会社ではなく、商品作りの過程で人や環境への配慮を怠らず、利益が出てきた時に社会へ還元する。
↓
誰と働くかという部分もとても大切にしており、人々を育てながら、環境にも配慮し、地球と共に人々を育てるということを大切にしている。
「VISION. TO BE THE LEADER IN SUSTAINABLE SKINCARE THAT DEVELOPS PEOPLE」
アフリカが真ん中に位置されている緯度0°経度0°の世界地図。これは常に世界市場を見ている会社であることを意識するように描かれている。会社をただ成長させるという考え方ではなく、成長させる過程で常にサステイナビィリティへの配慮をする会社でありたい。人々を育てるようなスキンケアブランドでありたい。との想いが込められている。また、どんなに規模が大きくなったとしてもハンドメイドを維持していくことにこだわっている。
なぜなら、
↓
・ハンドメイドで商品を作っていくことで従業員の雇用を守ることができるため。
・ガーナが大切に築き上げてきた文化を守ることができるため。
・環境への悪影響を最小限にしていきたい。
これら壁に記されているメッセージは、ススキングルメの理念をいつでも従業員とともに共有できるようにするためでもあり、その他にもお客様がいらした時に、視覚的にSKIN GORMETが大切にしていることを感じていただけるようにデザインしている。
コスメ業界の多くのブランドでは、ラベルを貼る作業は機械で行っている。しかしスキングルメではラベルを貼るという作業も全て手作業で行い、一つ一つ丁寧に仕上げることを大切にしている。ラベルを収納している棚も全てパレットを再利用している。
『Q & Aセッション』
後半は、お客様からのご質問にお答えする Q&A セッションを設けました。日々ガーナで新商品の開発や海外進出を目指すスキングルメ 関係者の熱意と、彼女たちの商品に対する愛情が伝わってくる話をお伺いすることができました。
Q.昨年(2021年)コロナウイルスの影響下、どのようにビジネスを発展、維持させてきたのか。
A.予期しない出来事に対して戦略や計画は持ち合わせていなかったため、起こった事に対して一つ一つ対処していくことに一生懸命であったのが前半。その中でも、会社が大事にしている哲学を譲ることなく、神様からの御加護に常に感謝しながらやってきました。その状況下でお客様や、原材料を調達する全ての関係者の方々との向き合い方を見直した期間でもありました。例えば、海外顧客との取引において従来は取引先から100%前払いという形を取っていました。しかしコロナウイルスの影響下でそういった方法が難しくなった取引先があったときに、その人たちのために何かできることはないか模索し、誰も犠牲になることがないように様々な工夫を行いました。この一年間では特に“エンパシー”がとても重要でした。人々の声を聞き、苦労を聞き、その中でお互いがどういう風に助け合っていけるのかということを考えてきたからこそ、コロナウイルスの影響下でも会社を維持し続けられたのではないかと思います。
Q.消費期限はどのくらいであるのか、また自然な状態のままで保存や輸出をする際どのような工夫をしているか。
A. 消費期限は二年間〜三年間です。保存する際の工夫として、アメリカの大学でビジネスアドミニストレーションを学んだ経歴がある程度は活きています。しかし、それら全てをガーナでのビジネスにそのまま適応できたわけではありませんでした。そのため、各地から集めてきた数々の原材料が今までのどのようなプロセスを経て、生産され保存されてきたのかという部分から学び始めました。例えばスキングルメでも原材料としてよく使用されているシアバターは、ガーナ北部で生産されています。生産されている地域には冷蔵庫がなく、冷蔵なしの状態で商品をどのようにプロセスし、保存し、生活の中に活かしてきたのかを常に学ばせてもらったことが商品開発に活きました。また、パッケージングにプラスチックではなくガラスを使用することで、使用期限を伸ばすことができ、香りも損なわれにくくなっています。
輸出する際に工夫した点としては、失敗から学び改善するということでしょうか。これまで様々な国に商品を輸出してくる中で、国ごとに規制やシステムなどが異なることをその都度学んできました。初めから完全にミスなしで対応できたわけではありませんでした。ミスが起きた際に、輸入元からフィードバックをもらい一緒に解決してきました。人と人とのコミュニケーションの中で、良い解決策を探していき失敗を繰り返すことでたくさんのことに気がつき、学びながら発展していっています。
Q.GIZ(ドイツ国際協力公社)主催「ガーナの中小企業が欧州市場に進出していくためのトレーニングプログラム」を終えた気持ちは?
A.10日間のプログラムに、ゼネラルマネージャー カレンと共に参加しました。創業者であり代表である私自身は、国際的な経験やプログラム参加経験がありましたが、カレンは今回のこういった海外のプログラムに参加する経験は初めてでした。初めて会う外国の方、外国のシステムについて学ぶ経験を、実際に現場の方から教わることはカレンにとって非常に実りのある経験であったと思います。これからスキングルメが成長していくにあって、私だけではなく、スキングルメのメンバーが主体的に海外市場へのチャレンジをしていくためにも、カレンが今回プログラムに参加したことはとても意義があったと考えています。また今回プログラムに参加し、面白かったことの一つは、欧州市場における人々の購買のパターン、支払いのターム、ボリュームなどについて学べたことでした。次回、10月にドイツで研修が予定されています。そのプログラムでは潜在顧客、ペーパーワークなどハードな訓練プログラムがあり、とても楽しみにしています。
Q.コロナウイルスの影響がある大変な時期に、スキングルメだけではなくスキングルメが原材料を調達する農家やコミュニティも大変な思いをしている中で、彼らの成長や経済的な面で何か工夫していることはあるか
A.一つ一つの人間関係を大切にしています。例えば、原材料を調達する農家やコミュニティが経済的に厳しくスキングルメからの前払いを希望する場合は考慮・対応したり、国外から原材料を調達するのではなく、ガーナの農家やコミュニティから調達することにもこだわっています。他にも個々の農家やコミュニティのみに話しかけるのではなく、各地の協同組合に呼びかけ、その代表とスキングルメがともに、地元のコミュニティの育成のためにできることなどを話し合っている。協同組合のリーダーが農家、コミュニティとの間に入ってくれることで、より現地に根差したコミュニケーションができるようになった。
できることなら今すぐにでもガーナのコミュニティのために1億円を寄付したいが、今のスキングルメはそういったことをできる規模にはない現在自分たちができることとしては一つ一つの付き合いを大切にし、お互いの成長を守っていくことであると思う。
Q.バイオレットの将来への展望
A.とてもシンプルです。世界にスキングルメの名前、理念、商品、その背景にある想いを知ってもらいたい。これだけ高品質の商品をガーナで最終仕上げできることを、全ての商品に実力を持って示したい。
Q.最後に皆さんに一言お願いします!
A.こういった機会を与えていただきありがとうございます。皆さんにお会いできてとても光栄です。また近いうちにぜひお目にかかりましょう。ありがとう!
オンラインイベント録画
イベントに参加くださった皆様、開催に当たってご協力くださいました皆様ありがとうございました。
今後も2ヶ月に一度のペースでアフリカ協会様の企画として本イベントを開催してまいります。次回イベントについても詳細決まり次第ご案内させていただきます。ライブ配信は、アフリカ協会公式Facebookにて配信いたしますので、ぜひフォローください。
(記事執筆:インターン 佐藤莉莉)
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